2008/09/09

Weissenbornの秘密2

前回国産唯一の中級コピーモデルであるR&BellのStyle2がフレットワイヤーサドルであることに気付いたことを書いたが、以降ずっとその音が気になっていた。
で、ようやくR&BellのStyle2を試奏することができた。
たまたま試したものが、かなり弦が腐っていて、正直店の姿勢を疑ってしまうようなコンディションだったが、それだけ売れそうで売れないような代物かな...と痛感しながら音を出してみる。腐った弦のざらついた感触にスライドバーがうまく滑ってくれないのだが、しかしその分を差し引いても十分魅力的な音がするではないか!フレットワイヤーサドルの効果が、サスティーンを伸ばすだけでなく、ちょっとビビっているような倍音まで加わるようで、私が所有する2台では出ない音がする。音量も結構出るし、本体の作りもかなりいい。弦幅も広い感じがして演奏しやすくも感じた。
興奮を抑えつつ店を出たが、「やはり腐った弦でないものを改めて弾いてみないと、評価するのは危険だ。」と自分を言い聞かせた。まだ真価を理解できてないが、なかなかのモノであることだけは間違いなさそうだ。ちょっと決め手に欠いていた自分の所有ALSだけに、心揺さぶられるものが大きいだけかもしれない。
家に戻って、さっそくネットで使用した感想や評価を載せているサイトがないか調べてみたが、ALSそのものがマイナーな存在なだけにその話題に触れているサイトですらも少なく、結局イマイチ知りたい情報を得ることができなかった。
当然オリジナルとは経年変化の度合いや材が大きく違うので、深みに欠けるのは否めないものの、価格差を考えると当然だと思う。オリジナルの正直粗悪な作りに対して、結構しっかりとした作りは好感が持てるし、Canopusのように頑丈だが音が固い(鳴らない)のとは違ってるのはマホガニーのおかげかな...等々、冷静に分析しているようで、買うための理論武装をしているようで、やばそう...。
今さら、灯台元暗しという感じで、恥ずかしい限りではあるんですがね...。
とにかく、いくつかのショップで状態のいいものを近日中に試してみる予定。かなりやばそう...。